研究課題
基盤研究(C)
失語症を有する慢性期脳卒中患者を対象に右大脳半球のブローカ野相同部位へ低頻度の反復経頭蓋磁気刺激を計10セッション行った.観察では自他覚的に喚語困難等の改善を得た例があったが,言語検査成績では有意な改善を認めなかった.また,介入前後に言語課題遂行中の脳活動パターンを近赤外線分光法の手法(光トポグラフィー)を用いて評価した.脳活動の左右バランスを示す側化指数は右側優位の脳活動を示す者が多く,介入前後の側化指数の変化に一定の傾向は見いだせなかった.