研究課題/領域番号 |
23500649
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
須藤 正時 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70437094)
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キーワード | 透過型情報提示 / HMD / 音の可視化 / 歩行時の安全性 |
研究概要 |
2013年7月、日本デザイン学会に「透過型情報提示における歩行時の安全性の評価」と題した研究報告を投稿。本研究ではHMDを使用した屋外での模擬路上歩行の安全性が確保できる被験者とできない被験者がいることが分かった。この評価実験では半数の被験者が安全速度を確保できた。また2013年8月に実施した脳血流測定成果を「透過型情報提示における脳血流から見た認知負担度評価」と題し現在論文として作成中。 表記の研究結果をもとに改良タイプを表示する装置を設計。タイプ1として(研究開始当初計画していなかった仕様。評価実験を行った結果から簡易版装置として考案)「音を色で表示する」ソフト並びにハード基板試作を実施。タイプ2としてサウンドウォッチャとHMDを組み合わせた装置の開発(ただし評価実験用に予定していた市販HMDが発売に際し仕様が変更。その対応のためサウンドウォッチャーのソフトの見直しと構成見直しを行う)。タイプ3として後方死角をカバーする方法として考案した小型カメラを搭載した仕様のHMD(これは今後の評価実験用に考案)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
評価実験用に予定していたHMDが発売仕様として無線通信から有線通信に変更。その対応のためサウンドウォッチャーのソフト並びに全体構成見直しを行う。 現段階では繰り返し生活の中で使用できるモニター評価機の完成が未達である。 本研究の一連の評価実験では屋外歩行時において安全にHMDを使用することの可能性が見いだせたことと透過型情報提示を使用した「音の可視化の有効性」が確認できた点は大きな前進である。一方評価実験では安全性の点でHMDの使用に向かない人がいた。これは訓練により使用可能になるか否かは今後の研究課題。使用するうえで一定の訓練によりその使用を可能にできるのではないかと期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
3タイプの評価機を7月末までに完成。8月評価実験開始。9月から評価データのまとめ。12月投稿論文の提出。今回の評価実験機により当初予定していた繰り返し評価が可能となる評価機が出来上がる。これにより問題点の抽出や改良につなげることができる。
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次年度の研究費の使用計画 |
評価実験用に予定していた市販HMDが無線通信から有線通信に発売に際し仕様が変更。その対応のためサウンドウォッチャーのソフト並びに全体構成見直しが必要となった。 そのため150万円未使用額が生じた。 評価機を7月末完成予定。その試作費用として150万円を充てる。8月評価実験開始。9月から評価データのまとめ。今回の評価実験機により当初予定していた繰り返し評価が可能となる評価機が出来上がる。
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