ソケット装着時と非装着時の切断端の形状変化からソケットによるコンプレッション値を定量化し,弾性変化との関係からその最適値について考察を行った.さらに切断端のMRI画像から内部組織の組織構成を解析し,組織構成と弾性値の関連性を確認した. 現状の義足ソケット製作工程においてコンプレッション値は義肢装具士の経験と技術によって推定され,切断端への試着を繰り返すことによって調整されるが技術と時間を必要とする.本研究によって得られた,切断端内部の組織によって弾性とコンプレッション値との相関を解析した結果を受け,数値的指針の考察に至ったことは義足ソケットの適合までの時間短縮という観点から有意義である.
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