日頃よりよく鍛錬されている男子大学生陸上競技短距離、ハードル種目を専門とする競技者を対象とし、大腰筋横断面積、脊柱起立筋および大腿部周囲筋横断面積を磁気共鳴装置(MRI)を用い、経年的に試合期終了後および鍛錬期終了時に画像撮影を行った。また、走動作を撮影しバイオメカニクス的分析を行った。 先行研究の疾走能力の高い競技者ほど大腰筋横断面積が大きいとされる結果には至らなかった。しかしながら、脊柱起立筋などの相対的筋肉量と走能力との関係は高かった。また、大腰筋横断面積と走速度を高める要因のスイング脚引き付け角速度、支持脚の接地から離地間における股関節および膝関節最大伸展角速度との関係が認められた。
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