平成25年度は、ひきつづきCSアンプラグドおよび情報教育全般に関し、調査及び研究を行なった。8月には、中国綿陽市において、小学校・中学高校・教員養成大学を訪問し、同地での情報教育について調査した。それについては、研究代表者が委員を務める情報処理学会一般情報教育委員会でも報告し、またそのうち初等中等教育に関する部分については、「情報学研究」(獨協大学情報学研究所発行)に報告した。 また平成26年3月には、ニュージーランドのクライストチャーチ市を訪問し、CSアンプラグドを中心的に担っているTim Bell教授と情報交換を行ない、また同教授が指導している同地のインターミディエートスクール(日本の小5,6年生相当年齢の子供が通う学校)およびハイスクール(同 中学生から高校生相当)を訪問した。これにより、特にCSアンプラグドに関して同地で同教授が自ら指導している成果を調査するとともに、その国際協力についても、同教授が協力して行なっている中国における研究や、スペイン語圏での活動について調査し有益な情報を得た。 またこれらと並行して、CSアンプラグドに関して大学での担当授業を場として独自の工夫とその評価を行ない、情報処理学会コンピュータと教育研究会第121回研究会で報告した。 本科研費基金の旅費により、情報処理学会コンピュータと教育研究会の研究発表会および情報教育シンポジウム、CIEC (コンピュータ利用教育学会)などに出席し、またCSアンプラグドに関する研究発表も行っている。これらにより、上記のまとまった調査や報告以外にも日常的にCSアンプラグド国際プロジェクトの向上(国際化を含む)に資する情報交換を日常的に行なっている。
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