本研究は,足場として3本鎖DNAを利用し,3本のランダム配列ペプチドを連結したコンビナトリアル合成レセプターライブラリーの開発を目的とした。方法としては,3本鎖を形成する各1本鎖DNAの一方の端にアミノ酸を付加し,もう一方の端にそのアミノ酸に対応したDNAタグを付加する。これにより,標的分子に対して複数個所で結合することにより高い選択性・親和性を有し,アミノ酸の同定が可能なライブラリーを構築する。3種類のアミノ酸を用いたジペプチドライブラリーの作成を試み,ssDNAへのアミノ酸とそれに対応するタグの付加,3本鎖形成を確認した。今後,作成したライブラリーを用いたセレクションを行う予定である。
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