研究課題/領域番号 |
23510269
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
田中 明人 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (30454789)
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キーワード | アフィニティ樹脂 / 生理活性物質 / 創薬ターゲット / ターゲット探索 |
研究概要 |
H19-H21年度科研費研究で開発した“光切断リンカーを活用した特異的蛋白質の選択的溶出法”をベースとし、前年度までに独自に開発済みの化学的に安定で非特異的蛋白質吸着が圧倒的に少ない新規固相担体(AquaFirmusTM:つくば家田化学から一般に販売中、今秋より世界販売予定)を応用することにより、本研究課題の目標であった効率的なターゲット溶出に成功している。 これまで、AquaFirmusに関する固相担体成分の更なる最適化検討を行い、さらに良好なターゲット蛋白質の同定能力を有する新規固相担体の開発に成功しており、本研究で開発済みの光照射による効率的なターゲットタンパク質選択的溶出方法との併用により、より効率的な生理活性物質のターゲット探索方法の開拓に成功している。 複数の製薬企業との共同研究も始まり、創薬現場においても本手法の有用性が実証されつつある。今後も引き続き、製薬企業などが有するターゲット未同定であるが魅力的な生理活性を示す化合物(開発化合物を含む)に適応し、求まれるターゲット探索に適応する計画である。 今後、本研究の目的である光切断リンカー部分のさらなる構造最適化を行い、より安定的なターゲット選択的溶出方法を開拓し、汎用的なアフィニティ樹脂による生理活性物質ターゲット探索の確立を計画している。また、より高い社会貢献を目指し、本研究で開拓された手法の公表を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で述べたように、計画通りに研究は遂行しており、一般的なモデル実験系のみではなく、製薬企業担当者にもその有用性が認められた。(詳細は非公開)
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今後の研究の推進方策 |
モデル実験での有用性は確立しているため、今後は共同研究において、より実践的な系において当該手法の有用性を示す計画である。また同時に、実践的適用実験において、現時点では認知できていないデメリットが生じた場合、更なる手法のブラッシュアップを行う計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
前項で述べたように、既に進行している製薬企業等との共同研究において、当該手法の有用性を示す計画である。そのために、研究費を重点的に投資する計画である。
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