• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

脳神経科学に基づく人格概念の自然化とその刑法学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 23520009
研究機関東北大学

研究代表者

原 塑  東北大学, 文学研究科, 准教授 (70463891)

研究分担者 内海 朋子  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 准教授 (10365041)
キーワード哲学・倫理学 / 神経科学 / 刑法学
研究概要

本研究の目的は神経哲学において議論されてきた自然主義的な人格概念を幅広く調査し、その刑法学的意義を明らかにすることである。平成23・24年度に行った研究により、感情と刑法の関係が現代の法システムに与える影響の点で重要であるとの理解に至った。そのため、平成25年度には、感情がもつ刑法的意味の解明を行う傍ら、特にこのテーマを主題的に扱っているマーサ・ヌスバウムの『感情と法』で展開されている議論を、神経科学・哲学・刑法学の観点から検討した。
内海が行った調査により、感情というテーマが刑法では特に法益論と関連することが明らかになった。そこで、法益論という観点から感情がどのように扱われるかを分析するために、平成23年度、法益論に関する日本語文献を収集・分析し、平成25年夏にはドイツ・ケルン大学でこのテーマに関する文献を収集した。この研究成果を「感情の刑法的保護 序論」にまとめた。また、ヌスバウムについての解釈は「マーサ・ヌスバウム『感情と法――現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』(2010年)を読む」で展開した。
原は、ヌスバウムが『感情と法』の前半で扱っている嫌悪が刑法において果たす役割を検討した。ヌスバウムは英米法における嫌悪の役割を検討しているのだが、ドイツの法制度の影響を強く受ける日本の刑法に対して、ヌスバウムの議論をただちに適用できるわけではない。そこで、平成25年度、裁判員制度における裁判員の感情の役割を、ヌスバウムが展開した、感情に依拠する法的判断論に基づいて明らかにする研究を行った。この研究を「刑法と感情感情による法的判断の正当化――」にまとめた。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 刑法と感情――感情による法的判断の正当化――2014

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 雑誌名

      感情心理学研究

      巻: 21巻2号 ページ: 49-54

    • DOI

      10.4092/jsre.21.49

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 感情の刑法的保護について 序論2014

    • 著者名/発表者名
      内海朋子
    • 雑誌名

      横浜法学

      巻: 22巻3号 ページ: 205-220

  • [雑誌論文] マーサ・ヌスバウム『感情と法――現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』(2010年)を読む2013

    • 著者名/発表者名
      内海朋子
    • 雑誌名

      横浜法学

      巻: 22巻2号 ページ: 127-146

  • [学会発表] 刑法と感情―感情に基づく法的判断の健全性―

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      日本感情心理学会
    • 発表場所
      東北大学(宮城県仙台市)
    • 招待講演
  • [学会発表] 感情に基づく法的判断の妥当性―罪刑法定主義と裁判員制度―

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      刑法読書会
    • 発表場所
      立命館大学(京都府京都市)
  • [学会発表] ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』、心の哲学から

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      自然主義研究会
    • 発表場所
      一橋大学(東京都国立市)
  • [学会発表] トランスサイエンスとは何か~ポスト3.11の科学コミュニケーション

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      科学コミュニケーション研究会
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 招待講演
  • [学会発表] 脳神経科学と法―裁判員制度を例として

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      「尊厳概念のアクチュアリティー」・ワークショップ
    • 発表場所
      一橋大学(東京都国立市)
    • 招待講演
  • [学会発表] 討議民主主義と市民参加

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      現代科学技術論研究会
    • 発表場所
      国士舘大学(東京都世田谷区)
  • [学会発表] 道徳心理学としての神経倫理学―道徳的感情としての嫌悪―

    • 著者名/発表者名
      原塑
    • 学会等名
      国際ワークショップ 人文・社会科学と脳科学の連携に向けて
    • 発表場所
      東北大学(宮城県仙台市)
  • [学会発表] マーサ・ヌスバウム『感情と法――現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』について

    • 著者名/発表者名
      内海朋子
    • 学会等名
      刑法読書会
    • 発表場所
      立命館大学(京都府京都市)

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi