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2012 年度 実施状況報告書

イギリス・モダニズム美学の再考―二〇世紀初頭の映画芸術への展開を追って

研究課題

研究課題/領域番号 23520135
研究機関京都精華大学

研究代表者

前田 茂  京都精華大学, 人文学部, 准教授 (80368042)

研究分担者 要 真理子  大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40420426)
キーワード国際研究者交流 / アイリス・バリー / イヴォール・モンタギュ / バーナード・ショウ / ロンドン映画協会 / ブルームズベリー・グループ / ヴォーティシズム / イギリス・モダニズム
研究概要

本研究の実施期間3ヵ年のうち、当該年度は本研究課題である「イギリス・モダニズム美学の再考―二〇世紀初頭の映画芸術への展開を追って」に関連する一次資料を海外において収集・整理することを主な活動として予定していた。しかしながら、研究代表者がその所属研究機関における他の業務に大きく時間を割かざるを得なくなったため、予定していた海外調査を十分に実施することができず、したがって十分な実績を挙げることはできなかった。
とくに進捗状況が遅れているのは、関連する映画作品の特定と収集、ならびに収集した情報のデータベース化である。ただし、映像関連データをのぞく書籍、雑誌記事など文字ベースの情報(とりわけ二〇世紀初頭のイギリスの前衛芸術運動であるヴォーティシズムの中心人物であるウィンダム・ルイスとエズラ・パウンド、さらにヴァージニア・ウルフとその周辺の知識人、またロンドン映画協会の設立に深くかかわったイヴォール・モンタギュとアイリス・バリー)については、収集ならびに電子化の作業を大きく進めることができた。その成果を踏まえ、研究代表者は所属する研究機関の研究科(博士課程前期)での講義科目として公開することができた。
また上記のヴォーティシズムに関しては、研究分担者の要真理子を含めて、海外研究協力者のポール・エドワーズ氏と引き続き密接なやりとり、さらに直接の情報交換を行い、今後の研究の方針について大きな示唆を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の所属研究機関における他の業務に大きく時間を割かざるを得なくなり、当初に予定していたスケジュールに変更を加えざるを得なくなった。

今後の研究の推進方策

「現在までの達成度」の自己点検評価を「遅れている」としたが、その理由となった研究代表者の所属研究機関における他の業務に引き続き大きく時間を割かざるを得ない状況が予測されたため、研究分担者の要真理子を半年間、イギリス(イーストアングリア大学)に派遣することとした。日本国内に残る研究代表者と緊密にやり取りしつつ、まだ収集できていない資料などの収集ならびに海外研究協力者との知見の交換などに当たらせる予定である。また、当初予定していたデータベースの構築については、「研究実績の概要」で記したとおり、収集・調査の遅れている映像関連データをのぞいた書籍、雑誌記事など文字ベースの情報に限定して作業を進めることとし、このデータベースにもとづいて明らかとなる研究成果を所属学会などで発表するとともに、それらを総合して書籍のかたちで出版する方策を探ることとした。

次年度の研究費の使用計画

上記のとおり今後の研究の推進方策を変更したことを受けて、イギリスに派遣した研究分担者、ならびに研究代表者の旅費の割合を当初の予定より増額した。また、研究成果を所属学会などで発表するという予定変更を受けて、当初はデータベース構築用に計上していた謝金の一部をネイティヴ・チェックのために使用することにした(テキスト主体のデータベース構築に限定した場合、作業量を大きく減らすことができるため)。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Remarks on “Emptiness” or “Intervals” in Painting: Modernism and Orientalism.2013

    • 著者名/発表者名
      Mariko Kaname
    • 雑誌名

      The Proceedings of the 33er Conference of the International Committee of the History of Art

      巻: なし ページ: 編集中につき未定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] How to estimate children’s creativities authentically in “Artistic Workshop”2012

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Maeda
    • 雑誌名

      Proceedings of 2nd International Conference of Art, Illustlation and Visual Culture in Infant and Primary Education

      巻: なし ページ: 147-152

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Considering Education of Children’s Drawings in the 19th century to 20th century in England2012

    • 著者名/発表者名
      Mariko Kaname
    • 雑誌名

      Proceedings of 2nd International Conference of Art, Illustlation and Visual Culture in Infant and Primary Education

      巻: なし ページ: 153-157

    • 査読あり
  • [学会発表] Considering How to Represent an Aesthetic Attitude toward Nature2013

    • 著者名/発表者名
      Mariko Kaname
    • 学会等名
      The 2nd Symposium on “自然学|SHIZENGAKU”
    • 発表場所
      Goldsmith College, University of London, UK
    • 年月日
      20130301-20130301
    • 招待講演
  • [学会発表] 自然に対する美意識の表象化をめぐって2012

    • 著者名/発表者名
      要真理子
    • 学会等名
      「自然学|SHIZENGAKU」プロジェクト第1回シンポジウム
    • 発表場所
      滋賀県立近代美術館
    • 年月日
      20120811-20120811
    • 招待講演
  • [学会発表] How to estimate children's creativities authentically in "Artistic Workshop"2012

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Maeda
    • 学会等名
      The 2nd International Conference Art, Illustration and Visual Culture in Infant and Primary Education
    • 発表場所
      Universidade de Aveiro, Portugal
    • 年月日
      20120723-20120723
  • [学会発表] Considering Education of Children’s Drawings in the 19th century to 20th century in England2012

    • 著者名/発表者名
      Marikko Kaname
    • 学会等名
      The 2nd International Conference Art, Illustration and Visual Culture in Infant and Primary Education
    • 発表場所
      Universidade de Aveiro, Portugal
    • 年月日
      20120723-20120723
  • [学会発表] Remarks on “Emptiness” or “Intervals” in Painting: Modernism and Orientalism2012

    • 著者名/発表者名
      Mariko Kaname
    • 学会等名
      The 33rd Conference of the International Committee of the History of Arts
    • 発表場所
      Nationalmuseum Nurnberg, Germany
    • 年月日
      20120719-20120719

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公開日: 2014-07-24  

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