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2013 年度 実績報告書

アバール語における動詞+動詞型の複合動詞に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520484
研究機関小樽商科大学

研究代表者

山田 久就  小樽商科大学, 言語センター, 准教授 (60345246)

キーワードアバール語 / ロシア / コーカサス
研究概要

今年度は、動詞A(完了連用形)+動詞Bのタイプの複合動詞を中心に調査・研究を行った。動詞Bとして使われる動詞には、xut'-ize「残る」、ch'-eze「止まる、止まっている」、l*ug*-ize「終わる、終える」、AM-aq-ine「(1)立つ、(2)移動する」、t-eze「残す、去る」、AM-ach'-ine「来る」、ine「行く」、kk-eze「(1)起こる、(2)移動する、他」、l*uh-ine「(1)起こる、(2)移動する、他」、rex-ize「投げる」、AM-a-ze「(1)まく、他」、AM-ix*-ize「見える」などがある。これらの動詞Bが、それぞれ、どのような動詞Aとどれくらいの程度で使われるかを本16冊(約90万語)での使用例から明らかにした。また、動詞Bとしてどのような意味で使われるか、複合動詞全体の統語的な振る舞いの特徴などを明らかにした。たとえば、AM-ach'-ine「来る」およびine「行く」は、動詞Aによって表される行為の完全な達成を強調するために用いられるが、AM-ach'-ineは何らかの出現あるいは成長を意味するような動詞Aと使われることが多いが、ineは何らかの消滅あるは縮小を意味するような動詞Aと使われることが多い。こうした内容を2013年12月15日に国際シンポジウム「MYSTERIES OF VERB-VERB COMPLEXES IN ASIAN LANGUAGES」(国立国語研究所)で「V1(perfective converb) + V2 compound verbs in Standard Avar」というタイトルで発表する予定であったが、天候不良(雪)のため飛行機が運行されず、発表することができなかった。ただし、ハンドアウトは会場で配布された。これを発展させた内容の論文を執筆中である。

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公開日: 2015-05-28  

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