本研究は、第一言語と第二言語の物語文の発達過程を比較することにより、創造的発話(物語文)の発達過程、産出に関わる心理的要因等を探ることを目的としている。第一言語の資料は3~11歳までの日本人の子どもと成人から、第二言語の資料は、英語を母語とする初級から上級までの5つのレベルの日本語学習者から収集した。両グループのデータをMacWinney(2000)によるCHILDES、及び、宮田・森川・村木(2004)の日本語フォーマットを用いてCHATフォーマットでデータベース化して、解析した。研究からは、幾つかの両者の類似点と相違点が明らかになった。研究ではその要因を考察した。
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