本研究では、大学生を被験者とし1. 日本語文字表記による内語の行動実験の結果、発話難易度判断で、漢字<ひらがな<カタカナでカタナカが一番難であった。2. 日本語文字表記による差異によるNIRS脳賦活度合に関し、漢字<ひらがな=カタカナと順に賦活度が高まった。3.名詞、数字の日本語⇔英語の即時な言語変換では、概して、右脳のNIRS脳賦活が高い傾向にあった。4. 言語流暢性課題における単語産出において、日本語、英語に関わらず、メンタル・レキシコンに多く格納された文字から始まる難易度の低い単語の場合、血流量は低いが、検索に時間が掛かった。単語を産出するのが困難な場合、脳の負荷が高いことが判明した。
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