14~15世紀に行われた荘園経営の方式である代官請には、荘園領主の被官を任じる直務代官、禅僧・武家・商人等と契約し荘園領主の監督のもとで経営する請負代官、領主から経営を全面的に委任されて年貢額のみに責任を負う請切代官の別があった。南北朝期には政治的危機に対応するため直務代官が多かったが、室町期に体制が安定すると請負代官が主流となった。15世紀第2四半期の経済危機では代官にも再開発の手腕が求められた。しかし1460年代から顕在化した政治・経済の不安定化に伴って請切代官が増加し、荘園支配は有名無実となって行った。
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