研究課題
基盤研究(C)
この研究では、学説史的展望にもとづき、ポスト・ケインズ派経済学の形成と発展の過程について考察するとともに、その今日的な意義を明らかにしようと試みた。研究成果の主な内容は、次の二点に要約することができる。第一に、ケインズとカレツキの原典に立ち返りつつ、ポスト・ケインズ派経済学の歴史的・社会的背景を明らかにした。第二に、ポスト・ケインズ派の「金融化」論の意義と課題について検証し、それを通じて、現代資本主義の構造と動態について考察するとともに、その行方を展望した。
経済学史