研究課題
基盤研究(C)
環境保護のように隣国に外部効果を及ぼす国際公共財については、国家間の協力的供給を実現することが難しいことが知られている。約束の遵守を強制する第3者機関を設立することが困難なので、それぞれの国にとっては、事前に協力を約束し、事後に協調体制から離脱することが最適な行動となる。本研究はこのような事前の約束と事後の実行との間の時間的非整合性の問題に着目した。政治家による外交努力を市民が評価できる選挙過程を組み入れたシグナリング・モデルを構築し、多くの国際協約が設置している資金メカニズムが、先進国から発展途上国への移転の機能だけでなく、コミットメント・ディバイスとしての機能も果たしていることを示した。
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