研究課題
基盤研究(C)
超越整関数の複素力学系の研究を行った。特に有理関数の力学系では決して現れることのないファトウ成分である遊走領域とベーカー領域について調べた。超越整関数がこれらの領域を持つには、無限個の特異値を持つことが必要となる。そこで、無限個の特異値をうまく扱うことができる遊走領域やベーカ領域を持つことがある超越整関数族を考えた。そして、超越整関数に広義一様収束する適当な多項式列を考えることにより、遊走領域やベーカー領域の特徴付けを与えた。またそれらの関数族のパラメータ空間の収束を示した。
複素力学系