研究概要 |
ゲージ重力対応に基づき、N=4超対称ゲージ理論におけるグルーオン散乱振幅と反ド・ジッター時空中の極小曲面の面積の対応を研究した。n点グルーオン散乱振幅について,摂動論から予想されている、Bern-Dixon-Smirnov公式からのずれであるremainder関数の強結合領域における解析的構造を、可積分模型, 特に2次元共形場理論の可積分摂動により解析した。さらにそれに関係する超対称ゲージ理論の可積分構造を調べ、その可解性の成立する原理を追求した。その結果AdS3およびAdS4時空におけるグルーオン散乱に対応するremainder関数の支配的補正項を厳密に決定することができた。
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