研究課題
基盤研究(C)
北海道の始新統幌内層および中新統望来層を対象に,シロウリガイ類化石を産出するメタン湧水性石灰岩体の規模,形状,岩石学的な特徴,内部組織,化石産状について調査し,当時の深海のメタン湧水場における地下断面を復元した.その結果,幌内層の湧水は高間隙水圧による破砕流動を伴い垂直な脈に集中するのに対し,望来層の湧水は破砕流動を伴わない拡散的な滲み出しであることが明らかとなった.またシロウリガイ類が湧水活動のさまざまな様式に対して広範な適応性を有していることも示された.この湧水利用についての適応性はシロウリガイ類の高い移動能力と関係しており,新生代以降に爆発的な繁栄を遂げた重要な背景と考えられる.
すべて 2014 2013 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (15件)
Geochemical Journal
巻: 47 ページ: 567-571
10.2343/geochemj.2.0272
Biogeosciences
巻: 9 ページ: 4353-4367
10.5194/bg-9-4353-2012
Organic Geochemistry
巻: 48 ページ: 47-55
10.1016/j.orggeochem.2012.04.00