研究課題
基盤研究(C)
本研究で扱う架橋性5座配位子は,一辺約2 nmの三角錐構造を有する三核錯体を形成し,二分子の会合によりカプセル構造を構築することが明らかにされている。今回,このカプセル構造の内部に常磁性イオンを包接させた新規分子磁性体の単離に取り組んだ。検討の結果,Mn-CoおよびFe-Ni錯体を得たが,これらは顕著な分子磁性を示さなかった。そこで新たに類似の3座配位子による錯体合成に取り組み,三角錐構造の環状三核Mn錯体の合成に成功した。この錯体ではMn間に強い強磁性的相互作用が確認され,カプセル構造を形成する新しい分子磁性材料として極めて有望であることが示唆された。
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