研究課題
基盤研究(C)
自然界の基本的な力である重力や電磁気力などは遠方にまで力が及ぶ。これらの力のもとでは、従来の熱・統計力学でなされていた相加性という仮定が成り立たない。またダイナミクスにおいても、準定常状態と呼ばれる非熱平衡状態に長時間トラップされるという特徴的な現象が観られる。本研究では非相加系で見られる保存量が準定常状態の実現に重要な役割を果たしていることを指摘し、またこの保存量の存在が臨界指数を変化させうることを示した。またダイナミクスのいくつかの問題に対しても、従来の結果を拡張することに成功した。
大自由度系の力学と統計力学