インクジェット印刷法による無機エレクトロルミネッセンス(EL)の作製に成功した。SrGa2S4:Eu微粒子を印刷したEL素子において、37cd/m2の緑色発光を得た。また印刷に適したナノ粒子蛍光体を溶液合成法により作製した。合成したZnS:Mnナノ微粒子は粒径が約4nmであり、最大発光効率(量子効率)49%を得た。これはこれまで報告されている値として最大である。このナノ蛍光体をインク剤として用いることにより、安定したインクジェットプリントが可能となり、また200℃以下の低温作製も可能であるため、プラスチックシート上へのフレキシブル電界発光デバイスの基礎的な作製技術の構築を達成することが出来た。
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