本研究では、硫化水素およびホルムアルデヒドを汚染ガスとして、阿蘇周辺で採取できる鉱物資源「リモナイト」および6種類の壁装材料を対象に、独自に開発した装置による化学物質濃度の低減性能試験を実験的に検討した。その結果、(1) 壁装材料の化学物質低減性能について、初期性能のみ有する物理吸着の材料と定常的に性能を発揮する化学吸着・分解タイプの材料とが判別でき、(2) 定常的な低減性能を有する材料については、除去率-流量特性が把握できた。つまり、単体ガス成分であれば、本試験装置によって壁装材料の濃度低減性能を短時間で安価に判断できることがわかった。
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