研究課題
基盤研究(C)
花崗岩類に伴われる熱水性鉱床の金属種の違いをもたらす要因を解明する目的で、タイの東部、中部および西部花崗岩を対象に調査を行った。研究では、薄片観察、帯磁率測定、全岩化学組成分析、鉱物化学組成分析を行った。銅・鉛・亜鉛・モリブデンを伴う東部花崗岩と錫・タングステンを伴う中部および西部花崗岩では、黒雲母中の全Al含有量に最も大きな違いが認められ、この結果は、日本および韓国の花崗岩類に対して得られた結果と一致する。また、モナズ石、ゼノタイム、コルンブ石、タンタル石および閃マンガン鉱を対象に鉱物と熱水間における元素分配実験を行い、希土類元素および2価金属イオンの分配挙動を明らかにした。
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資源地質
巻: 63 巻、3 号 ページ: 133-142
Resource Geology
巻: Vol. 62, No. 3 ページ: 281-295
10.1111/j.1751-3928.2012.00195.x