キメラ遺伝子NCED3aについて、キク属25野生種79系統、390ハプロタイプの塩基配列から、種又は地域特異的相同断片を特定し、栽培ギク10品種、48ハプロタイプと比較解析を行った。 全ての栽培ギク系統はシマカンギク及びリュウノウギク群の相同断片より構成され、そのうち日本型が中国型の2倍以上の高い割合で構成されていた。以上の結果に基づいて、栽培ギクは、中国でシマカンギクとリュウノウギク群が雑種化し原始栽培ギクが生じた、又は作成された。その後日本で日本型シマカンギクまたは日本型リュウノウギク群(ノジギク)と交雑することにより現代型の栽培ギクが成立したと考える、栽培ギクの2段階起源仮説を提唱した。
|