研究概要 |
本研究はニロチニブ、ダサチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、スニチニブ、及びソラフェニブの血中濃度と臨床効果および副作用との相関性を検討することを目的とし、23年度は症例数を増やす計画としていた。23年度はニロチニブ約160名、ダサチニブ約30名のCML患者の血中濃度測定を行い、各々の患者のCYP3A5遺伝子多型解析、ABCトランスポーターABCB1(MDR1, C3435T, G2677T/A, C1236T)、ABCC2(MRP2, C-24T)、ABCC3(MRP3)、ABCG2(BCRP, C421A)の各遺伝子多型、SLC22A1(OCT1)遺伝子多型解析を行った。さらにゲフィチニブ13名、エルロチニブ3名の肺がん患者、スニチニブ15名の腎がん患者を新たに加え、上記同様の検討を行った。より正確な解析に必要なサンプルサイズの確保のために、23年度に行った血中濃度測定と遺伝子多型解析の意義は大きく、重要な過程である。
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