コラーゲン誘発関節炎モデルマウスを用いて肥満細胞の増殖活性化と関節炎の発症進展との関連性を明らかにし、更に肥満細胞を標的にした関節炎の新しい薬物治療方法を開発する事を目的に研究を実施した。関節炎を発症したマウスに、肥満細胞脱顆粒抑制薬を8週間、あるいはキマーゼ阻害薬を4週間投与すると、肥満細胞と破骨細胞の増殖活性化が抑制され、関節炎の発症進展が著明に抑制された。これらの結果から、肥満細胞の増殖活性化が、関節炎の発症機構に重要な役割を果たしていることが明らかに出来た。また、肥満細胞の増殖活性化を抑制する薬物が、関節リウマチの新しい治療薬として有効であることが証明出来た。
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