研究課題
基盤研究(C)
大気中短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)の大気輸送モデルを用いた拡散シミュレーションを行い、測定データとの比較により大気への放出量の推定を行った。まず日本、韓国、中国からの排出量を経済統計等から見積もった。大気輸送モデルにこの第一推定値を入力して得られた大気中濃度の計算値と、日本、韓国、中国における測定値の組に対してグリーン関数を用いた統計的手法により排出量の最適化を行った。その結果、日本にも明確な排出源が存在することを示唆する結果となった。ただし、日本、韓国、中国からの排出量の最適値は、第一推定値のそれぞれ2221倍、8.5倍、38倍であり、放出源についてのさらなる検討が必要である。
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