研究概要 |
本研究の目的は、胆嚢がん患者の癌組織中の蛋白質を網羅的に検索し、早期発見用の新規マーカーの開発を目指すことである。胆嚢がん患者のホルマリン固定パラフィン包埋切片から、コントロール群(I群)3、異形成群(II群)6、進行癌群(III群)6の計15試料を作成した。LC/MS/MS法により各群の発現蛋白質を網羅的に検索した。 平均蛋白質数は、I群993、II群1,291、III群1,109であり、306、1,148、930が群特異蛋白質であった。胆嚢がんマーカーとすべき候補蛋白質を絞り込み、免疫染色により胆嚢組織での発現を確認した。胆嚢がんマーカーの候補とした蛋白質を用いて、新たな患者での検証が必要である。
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