研究概要 |
膠原病性PAH患者に合併するレイノー症状に対するボセンタンとPDE-5阻害薬との前向き無作為比較試験では、冷水負荷テストでは両群ともに、有意に手指温度の上昇を認め、QOLの検討では、ボセンタン投与群において、身体機能、活力、心の健康が有意に改善を示した。原発性と膠原病性PAHでのサイトカイン網羅解析では、IL-7, Eotaxin, IL-12p40, IL-16, TRAIL, HGF, IFN-α2の発現に有意差を認めた。年齢、HGF、SCGFβを用いて、ロジスティック回帰分析により膠原病性、IPAH、CETPH3群の鑑別が、サイトカイン測定により可能であることが示唆された。
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