情動脱力発作(CA)を伴うナルコレプシー(NA-CA)群では、レム睡眠行動障害、睡眠中の周期性四肢運動(Periodic leg movement during sleep: PLMS)が出現しやすく、オレキシン(Hcrt-1)神経活動の低下が、睡眠中の運動抑制障害に関与していると考えられた。PLMSを伴うNA-CA群では、睡眠の浅化がみられたが、PLMSによる過眠症状の重症化やQOLへの影響は乏しいと考えられた。 NAを早期診断し、QOL障害を最小限に留めるためには、インターネットを通じた医療情報を提供していくシステムや、専門医と一般医の連携の強化を確立していくことが重要であると考えられた。
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