研究課題/領域番号 |
23591914
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
唐 宇飛 久留米大学, 医学部, 講師 (60268901)
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研究分担者 |
小松 誠和 久留米大学, 医学部, 講師 (50343687)
関 直子 久留米大学, 医学部, 講師 (40226634)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 乳癌 / ペプチドワクチン療法 |
研究概要 |
本年度はテーラーメイドがんペプチドワクチン療法の臨床試験を継続試行中で投与前の進行性乳癌患者免疫機能解析を行い、標準治療抵抗性進行乳癌に対するテーラーメイドがんペプチドワクチン療法の第II相臨床試験の実施:すでに登録症例37例を達成した。乳がんへのテーラーメイドペプチドワクチン療法の第I相臨床試験(承認番号09191)試験の実施:登録症例9例、なお、進行中である。ワクチン投与患者では投与後6回及び12回での免疫機能測定と解析し、組織採取可能な進行再発乳癌症例に対し、ペプチドワクチン療法による組織学的効果やホルモン受容体・HER2発現などへの影響についても検討を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
標準治療抵抗性進行乳癌に対するテーラーメイドがんペプチドワクチン療法の第II相臨床試験の実施はすでに登録症例37例を達成し、基礎的検討も順調にデータが得られ、各種国内外学会において報告した。
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今後の研究の推進方策 |
まず、投与前後の登録乳癌患者免疫機能の実施と統計解析の継続し、臨床効果とペプチド特異抗体増強の相関性解析、サブグループ解析としては乳癌の生物学的特徴(ホルモン受容体・HER2・核異型度など)による免疫能の差異やペプチドワクチンへの反応性に注目して解析する。 また前治療期間や治療内容(各種抗癌剤・ホルモン治療薬・放射線療法)の免疫能への影響について投与前歴において投与歴のありなしで差異があるか否か、さらには臨床試験において併用した場合とそうでない症例群について解析する。組織採取可能な進行再発乳癌症例についてペプチドワクチン療法後に組織学的効果やホルモン受容体・HER2発現、核異型度などの変化を解析し、有効性のある症例の特徴を特定する。 以上の解析結果から臨床的に利用可能のペプチドワクチンの予後予測バイオマーカーの樹立を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
1.投与前後の登録乳癌患者免疫機能の解析用に抗体などの試薬の購入2.組織採取可能な進行再発乳癌症例についてペプチドワクチン療法後に組織学的効果やホルモン受容体・HER2発現、核異型度などの変化を免疫病理学的に解析するための試薬や機材の購入
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