研究課題
基盤研究(C)
GSK3betaは糖代謝や細胞の増殖,分化,接着,運動などに関与する多機能酵素である。現在、開発が進められているGSK3beta阻害剤は治療薬に至っていない。GSK3beta阻害剤のがん治療への早期応用には日常診療で処方されている既存医薬品をがん治療に転用できるのではないかという着想から、GSK3beta阻害効果が判明した既存医薬品について、消化器がんを対象にがん抑制効果を検討した。医薬品は単剤使用で抗腫瘍活性を示し、併用使用でより効果的であった。以上の結果は、既存医薬品をDrug Repositioningとして利用した安全性の高い消化器がん治療臨床試験開始の足がかりになることを示唆した。
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