高齢ラットを用い、アミロイドβ-42 oligomerを大脳皮質とマイネルト基底核内に注入し、Control群(手術無注入無)、Sham群(手術有注入無)、Aβ群(手術有注入有)に分けて、手術前・後に継続してWater Mazeを行い、学習記憶機能の評価を行った。また夫々群の脳の免疫染色を行い、コリン作動性神経細胞の脱落について検討した。 結果、アミロイドβ-42 oligomerの注入を行った群では、注入を行わない群に比べ、有意に学習機能の低下がみられた。しかし、組織学的にもマイネルト基底核内でのコリン作動性ニューロンの脱落について、注入群で脱落傾向を認めたものの有意差は認められなかった。
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