正常ラットでは、揮発性麻酔薬セボフルラン、チアゾリン薬ピオグリタゾン、インクレチン薬リラグルチドの虚血前投与によって肝細胞傷害の軽減とアポトーシスの抑制が認められ、生存率も高かった。非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis; NASH)ラットでは肝虚血再灌流傷害が正常ラットよりも強く生存率も低下した。また、薬剤単独投与による保護効果も減弱することが明らかとなった。揮発性麻酔薬セボフルラン、チアゾリン薬ピオグリタゾンの併用群では、それぞれの単独投与に比較して、肝細胞傷害の軽減とアポトーシスの抑制が認められ、生存率も高かった。
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