研究成果の概要 |
研究目的は、電子化した転倒アセスメントツールと連動して標準転倒予防計画を立案するシステムの導入前後で費用と効果を比較することであった。 結果として、転倒アクシシデント報告率は、導入前(2007年)0.11‰に対し、導入後(2009~2011年)0.11‰で有意差はなかった。アセスメントと計画立案に要する費用は導入前が患者1人あたり560円、で導入後が493円で有意に少なかった(p<0.01)。また、転倒による受傷の治療に要した診療報酬は、骨折による手術件数が減少したため、導入前の受傷者1人あたり621,048円に対し導入後3年間の平均は275,009円であり有意に少なかった(p=0.03)。
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