本研究の目的は、「月経周期に伴う育児感情尺度を開発」し、この尺度の信頼性と妥当性を検討することである。第1研究では、育児中の母親のフィジカルアセスメントと子どもに対する月経前症状を明らかにした。第2研究では、60周期の基礎体温表と20名のインタビュー調査より48項目の尺度を作成した。第3研究では、797名のアンケート調査より、主因子法・プロマックス回転の因子分析の結果、38項目5因子となり、信頼性の検討では、下位尺度にCronbach'sα.792~.935の高い信頼性が確保された。本尺度は,育児期の母親の月経前症候群の有無の診断に役立てることが期待でき、児童虐待予防に貢献できると考える。
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