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2011 年度 実施状況報告書

都道府県保健師のキャリア形成過程とジョブローテーションに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23593378
研究機関大分大学

研究代表者

井手 知恵子  大分大学, 医学部, 教授 (00232421)

研究分担者 志賀 たずよ  大分大学, 医学部, 准教授 (90305847)
後藤 奈穂  大分大学, 医学部, 助手 (30582811)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード都道府県保健師活動 / 人材育成 / ジョブローテーション
研究概要

本研究の目的は、人材育成を考慮したジョブローテーションに資することをめざし、同職他者・他職他者が認める保健師としての資質と能力を備えた保健師について、職務経験とそれによる能力・技術の獲得経過、さらにその経過における現任教育の環境・条件を明らかにすることである。これにより、保健師の人材育成にもたらす活動経験を積み重ねていく側面と、人材育成の条件となる職場の人的環境を整える側面から、ジョブローテーションの要件を検討する。 研究方法は、タイプの異なる3つの県、すなわち市町村合併・保健所管轄変更など組織変革を経たA県、本庁配属保健師を増加させているB県、複数の政令市・中核市があるC県をフィールドとして、主任級(保健師経験おおむね15年以上)の保健師およびその上司への郵送による質問紙調査(無記名・郵送回収)により組織内の能力を発揮している保健師を選定し、推薦された保健師に対する半構成的面接およびグループフォーカスインタビューにより活動体験とその意味の検討およびジョブローテーションモデルの要件の検証を実施するものとする。 本年度は、質問紙および半構成的面接・グループフォーカスインタビューの調査にむけた準備として、既存の資料の整理検討と文献検討による概念整理とプレテストを実施した。その結果、調査対象である各県の行政組織の中での保健師活動の位置づけや保健師業務体制の方針、また、市町村合併等、都道府県保健師が協働する市町村保健師活動の課題と業務体制の影響など、多様な視点から効果的・効率的な地域看護活動を促進するための条件を検討する必要性の示唆を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請当初、A・B・C県における調査を、申請年度のなかで県別に段階を区切って経年的に実施する計画としたが、実際に調査準備と調整を行う中で、データ収集と分析の効率化をはかるためにも、3県で同時に調査を実施する調査計画に変更した。 このため、本年度は調査準備・調整に時間を要したが、次年度以降については、郵送による質問紙調査および半構成的面接およびグループフォーカスインタビューによる調査実施と分析を効率的に進められる予定であり、全体の進捗状況としては、おおむね順調といえる。

今後の研究の推進方策

本研究では、都道府県保健師の人材育成としてのジョブローテーションの要件について検討するため、タイプの異なる3つの県、すなわちを市町村合併・保健所管轄変更など組織変革を経たA県、本庁配属保健師を増加させているB県、複数の政令市・中核市があるC県をフィールドとしている。今後、3県同時に、組織内の推薦によって、保健師としての能力を発揮しているのされる保健師を選定するために主任級(保健師経験おおむね15年以上)の保健師およびその上司に対して郵送による質問紙調査(無記名・郵送回収)を実施し、その後推薦された保健師を対象として半構成的面接およびグループフォーカスインタビューにより推薦保健師の活動体験とその意味を明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

3県で同時に調査を実施するため、質問紙調査および半構成的面接およびグループフォーカスインタビューにかかる費用、面接・研究打ち合わせにかかる旅費のほか、そのデータ入力や分析にかかる研究補助者に対する謝金等を主とする予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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