研究課題/領域番号 |
23593382
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
桂 晶子 宮城大学, 看護学部, 准教授 (00272063)
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研究分担者 |
長澤 治夫 宮城大学, 看護学部, 教授 (30295381)
萩原 潤 宮城大学, 看護学部, 准教授 (90347203)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 要介護高齢者 / 家族介護者 / 死別 |
研究実績の概要 |
本研究は、在宅要介護高齢者の家族介護者(以下、介護者とする)の身体的精神的健康、QOL、ソーシャルサポート等を前向きに追跡観察することにより、介護者の健康状態とその経過を明らかにし、更に、在宅要介護高齢者との死別が、介護者の健康とQOLに及ぼす影響を解明するこをと目的とした。 そこで研究初年度(平成23年度)は在宅要介護高齢者の家族介護者を対象としたベースライン調査を実施した。その結果、疲労尺度の値により介護者の82.9%が疲労状態にあること、介護者のQOLの向上には介護以外の活動が影響していること等が明らかとなった。平成24年度は、ベースライン調査を踏まえ第1回追跡調査を実施し、介護者の健康状態、QOL、ソーシャルサポート等の経過と、それに加えて、介護継続および死別の有無を把握した。平成25年度は、前年度までの調査結果のまとめと成果発表を主に実施した。 平成26年度は、第1回追跡調査の調査内容を踏襲し第2回追跡調査を実施した。第2回追跡調査により計画した全3回に渡る調査は全て終了となる。介護者の健康状態とその経過、および、在宅要介護高齢者との死別が介護者の健康とQOLに及ぼす影響について最終結果のまとめに着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究初年度の平成23年3月に東日本大震災が発生した。研究代表者・分担者の所属大学と研究フィールドが宮城県内であったため、年度当初は研究着手が困難であった。さらに、対象者へ調査を実施するための研究協力機関への依頼についても時期を後方へ動かす必要性等が生じ、研究全体の進行が遅れる結果となった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画していたベースライン調査と第1回・第2回追跡調査の全3回の調査は、平成26年度の第2回追跡調査により全て終了となる。しかし、研究目的とした介護者の健康状態とその経過、および、在宅要介護高齢者との死別が介護者の健康とQOLに及ぼす影響の解明ついては全調査の結果を踏まえて分析する必要があるため、最終結果のまとめの完成と成果発表を平成27年度に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究初年度の平成23年3月に東日本大震災が発生し、研究代表者・分担者の所属大学と研究フィールドが宮城県内であったため研究計画全体の進行が遅れる結果となり、最終結果のまとめに至っていないこと、それに加えて、研究の最終年度に計画していた成果発表のために計上した旅費に大きく残が生じたことが主な理由である。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度にこれまで実施した全3回にわたる調査の最終結果のまとめを実施し、成果発表を行う予定である。それに伴う物品の購入、旅費の支出等を平成27年度に行う。
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