電位感受性ホスファターゼVSPの細胞内の局所の構造変化によって酵素活性が制御されるという特性を生かし多様な膜タンパクの膜電位感受性を検出する分子ツールを開発することを目指した。膜タンパクの電位依存性スクリーニングに適するホスファターゼ構造を明らかにした。アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いて各キメラ分子の解析を電気生理学的に行い、C2ドメインに電位依存的活性をチューニングする部位が存在することを見出した。この部分の改変により酵素活性を正常の酵素より増加させることに成功した。酵素領域を他のVSPの電位センサー領域に融合させた蛋白を作成し電位センサー特性で規定される膜電位依存的酵素活性を得た。
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