研究課題/領域番号 |
23650409
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山際 伸一 筑波大学, システム情報系, 准教授 (10574725)
|
研究分担者 |
福本 昌弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (70299387)
山本 裕二 名古屋大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30191456)
和田 耕一 筑波大学, システム情報系, 教授 (30175145)
宮崎 真 山口大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30392202)
市川 浩 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (20375463)
門田 浩二 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50557220)
|
キーワード | 運動とトレーニング / センサ / 聴覚 / フィードバック |
研究概要 |
(大テーマ2) 音フィードバックを実現するセンサシステムの開発と、昨年度行った実験のデータを多面的に解析することを重点的に行った。 昨年度行った歩行実験については、ヒトの運動系の成長に視覚が関わるヒントを得た。これについては現在、論文としてまとめているところである。 また、音声フィードバック機能付きのセンサーハードウェアのプロトタイプを作成した。ハードウェアには、ステレオ音声出力、16Gの加速度、2000dpsの回転角速度を計測できるセンサを搭載し、Bluetoothによる無線通信機能をもつ。センサは内蔵のハードウェアおよびプロセッサで制御され、200Hzの分解能で16チャネルの計測ができ、48ビットPCMステレオでの音声出力変換が可能である。ゴルフ、および、ブランコ、および、雪上でのスキーのパラレルターンにて、実験を行った計測データを元に、オフラインでの音変換をエミュレートしながら、音声変換系を現在実験し、キーとなる音声変換パラメタを同定しているところである。実験から得た知見として、通信機能の貧弱さが露呈した。センサデータのチャネル数、および、ビット数が増えたため、記録したデータの読出しを現場でより高速に必要があることがわかり、再設計が必要である事がわかった。また、音声をリアルタイム処理するためには多くの変換処理をハードウェアで実装しなければならないこともわかった。来年度は、これらの問題点を克服する新たなセンサーハードウェアの開発を目指す。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
音声フィードバックハードウェアを制作し、基本的な知見を得られ、さらに、そのハードウェアを使った基本実験まで行い、音声変換エミュレーションまでの試行ができているため。
|
今後の研究の推進方策 |
センサーシステムの改良を迅速に行い、来年度の冬にスキー実験ができるように備える。また、スキー実験までに、音声への変換のパラメタを確定し、実利用可能なハードウェアを実装していく予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
センサーハードウェアの改良と量産を予定するため、その実装費用、および、部品費用を必要とする。また、実験への旅費(スキー、ゴルフ)および、研究グループでの打合せミーティングを予定している。
|