ヒトの骨格筋において、エキセントリック運動後のサテライトセルの動態を、組織学的・分子生物学的に明らかにすることを目的 として実験を企画・実施した。今年度は、11名の被験者において上記運動を実施し、運動前、2日後、5日後に両外側広筋からニードルバイオプシーサンプルを採取した。前年度に確立した組織学的分析とリアルタイムRT-PCRによるmRNA発現量の定量を行った。その結果、左外側広筋において2および5日後にサテライトセル活性化因子であるIL-6、IGF-I 、HGFおよびMyostatinなどのmRNA発現量増加が認められた。しかし、組織学的にサテライトセルの増殖は確認されなかった。
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