紙媒体から電子媒体への移行が急速に進んでいる.本研究の目的は,電子媒体と紙媒体の使いやすさ,使用している際の視覚ストレスを知ることで,この目的に対して,アンケート調査と官能評価実験などを行った. アンケート調査では,電子媒体の使用状況と,電子媒体と紙媒体に対する嗜好を調べた.その結果,タブレット端末はあまり持っていないこと,ニュースや情報は電子媒体で,小説や漫画は紙媒体で読むことが多かった.また,読書においては紙の方が好まれた.官能評価実験は3種の実験を行い,電子媒体と紙媒体とでは,電子媒体の方が視覚ストレスがあること,また,紙媒体の方が感情移入しやすく,親しみを感じることがわかった.
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