iPS細胞と悪性腫瘍の共通性に注目し、転写制御領域の脱メチル化を誘導する低分子化合物を探索する実験系を試みた。E6/E7によって不死化されたマウス胎児由来線維芽細胞に対して4因子を発現させた。感染後に立体的なコロニーの出現を認め、出現したコロニーをpick upし立体的なコロニーを形成した。樹立後の合計6回のパッセージにおける培養上清のルシフェラーゼ活性は全てのクローンでPassage 2よりルシフェラーゼ活性は下降、1/1000以下にまで低下した。レポーター遺伝子のサイレンシングが行われていることを意味する。サイレンシング状態のプロモーター活性を回復させる薬剤をスクリーニング中である。
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