細胞は、マイクロサイズにきわめて多彩かつ高度な機能が集約されており、これを細胞のサイズに合わせた人工的なデバイスに集積化することにより、現在の技術では実現不可能な画期的なシステムを創成できる可能性を秘めている。本課題では、強力な電気を発生する器官を有する特殊な生物である電気魚の発電機能に着目した。発電細胞の利用により、従来の燃料電池とは全く異なる原理の化学エネルギーから電気エネルギーへの直接変換システムが実現可能との着想の下、発電細胞を集積化した発電システムの基盤創成を目的とし、シビレエイ捕獲量調査、個体シビレエイの電力測定、化学刺激および物理刺激による発電を実証した。
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