本研究では、新規性の高い経営手法がその効果を真に吟味されないままにブームとなって産業界に急速に普及・浸透し、ピーク期を迎えた後に関心が衰退してブームの終焉をむかえる現象を指す「マネジメントファッション」について、そのメカニズムの解明とそれに付随する企業行動を理解するための取り組みを行った。当該分野の先行文献の整理に基づく理論構築を行った後、とりわけわが国の人的資源管理分野に見られた複数のマネジメントファッション現象に注目し、それらの歴史分析を含む詳細な調査研究を行った。本研究成果は、国内外の学会での報告および国際ジャーナル掲載分を含む学術論文の形で発表された。
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