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2012 年度 実績報告書

「交渉紛争解決学」の確立に向けた複数学問間の横断的再構成

研究課題

研究課題/領域番号 23653128
研究機関熊本大学

研究代表者

安川 文朗  熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90301845)

研究分担者 岡部 勉  熊本大学, 文学部, 教授 (50117339)
菊池 健  熊本大学, 医学部附属病院, 准教授 (50380994)
石原 明子  熊本大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (50535739)
キーワード紛争解決 / コンフリクトマネジメント / 調停 / 修復的正義 / 心理的葛藤
研究概要

本研究では、紛争解決学の学問的再構築を目指して、法学、経済学、経営学、社会心理学、哲学、交渉学の専門領域に属する研究者を分担研究者および連携研究者として招聘し、年数回の研究検討会とワークショップ、および各自の先端的研究の成果を最終的に研究成果として公刊するという目標のもと研究を進めてきた。1年目では研究代表者および分担研究者、それに国内の連携研究者の論文を持ち寄って研究ワークショップを開催し、各分野の視点から学問再構成に必要な基本的課題と問題意識を整理した。それにもとづき1年目後半~2年目において、各研究者がそれぞれさらにディスカッションペーパーや論文の執筆および学会発表を行っていった。並行して、米国と英国における国際紛争や企業紛争等の専門家とも議論を重ね、グローバル化における国際的紛争への対応といった新しい視点と、法と経済の古典的な課題へのゲーム論的アプローチも含めたより学際的な議論を付加することができた。それら一連の議論の成果も反映させながら、「紛争解決学の再構成~学際的視点から~(仮)」として刊行するべく準備を行った。
出版を前提とした研究論文のレビューと、追加的な研究論文の執筆をアサインしたのち、目次案を作成し、その内容を研究者間で確認し合って、最終的な研究成果の構成をおこなった。実際の刊行は年度内には実現しないものの出版契約は完了し、出版後は各領域での教育研究への利用を広げていくこととなった。全体とし2年間の本研究で、これまで個別分野的に議論されてきた「紛争解決学」が、学際的包括的なアプローチによる再構成された学問領域として提示可能であることを示すことにおいて一定の成果を得たものと考える。
なお、本研究の連携研究者は以下の3名である。レビン小林久子(九州大学大学院法学研究院教授)、大渕憲一(東北大学大学院文学研究科教授)、奥村哲史(名古屋大学経済学部教授)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 専門化のゆくえと医療の未来2013

    • 著者名/発表者名
      安川文朗
    • 雑誌名

      日本医療・病院管理学会誌

      巻: 50(2) ページ: 1-1

  • [雑誌論文] 東京電力福島第一原発災害下で起こっている地域や家庭等での人間関係の分断や対立について一水俣病問題との比較と紛争解決学からの一考察一.2013

    • 著者名/発表者名
      石原明子
    • 雑誌名

      熊本大学社会文化研究

      巻: 11 ページ: 1-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 関係規範の違反に対するシグナルとしての怒り感情: 知覚された欲求責任違反の媒介的役割2013

    • 著者名/発表者名
      大渕憲一 他
    • 雑誌名

      社会心理学研究

      巻: 27 ページ: 161-173

    • 査読あり
  • [図書] 不平等生成メカニズムの解明:格差・階層・公正2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤嘉倫・木村敏明(編 (大渕憲一)
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [備考] 安川文朗個人ページ

    • URL

      http://fumiakiyasukawa.web.fc2.com/

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公開日: 2014-07-24  

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