研究課題
挑戦的萌芽研究
近年、外国人児童生徒教育において、「多文化共生(教育)」の重要性が主張されている。本研究はこうした主張を言説として捉え、「多文化共生(教育)」の言説分析を試みた。その結果、「多文化共生(教育)」言説においては、この用語ないし概念はきわめてあいまいなまま用いられており、外国人児童生徒の文化や言語などを権利として認める言説ではなく、当該児童生徒を日本の学校に適応させることを正当化するためのスローガンとして用いられていることが明らかになった。