均一で安定なセラミックススラリーをインクとして、インクジェットプリンターやディスペンサーによる印刷を固体酸化物形燃料電池の作製に応用した。印刷したセラミックス層の処理に紫外線、赤外線ランプによる処理を併用してその効果を確かめたが、加熱中の応力による亀裂の発生や変形が問題となった。印刷基板上に溶解可能な層を形成後、セラミックス層を作製して加熱処理を行うことで、目的とする緻密な組織を持つ電解質と多孔質電極の構造を作製することができた。これらのセルは、従来のグリーンシート法などで作製したセルと同等な発電性能を示すことから、この手法の有効性が確かめられた。
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