2013 年度研究成果報告書

プロテインキナーゼＮｒｋを介した胎盤による分娩誘発の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号	23657086
研究種目	挑戦的萌芽研究
配分区分	基金
研究分野	機能生物化学
研究機関	東京工業大学
研究代表者	傳田公紀東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (50212064)
研究分担者	駒田雅之東京工業大学, 大学院・大学院・生命理工学研究科, 教授 (10225568)
研究期間 (年度)	2011 – 2012
キーワード	Ser/Thrキナーゼ / ノックアウトマウス / 胎盤 / 分娩 / X染色体不活化
研究概要	X染色体にコードされるプロテインキナーゼNrkの生理的意義を解明するため，Nrk遺伝子欠損マウスを作製し解析した結果，遺伝子を欠くメス妊娠個体で胎盤過形成が生じ分娩不全に陥ることから，Nrkは哺乳動物妊娠過程に重要であり分娩誘発に必須であることを突き止めた。本研究ではNrkの分娩発来における働きを明らかにするため，Nrk遺伝子欠損マウスの分子生理学的解析ならびにNrkと相互作用する因子の探索を行った。これまでNrk遺伝子欠損メスマウスにおいて周産期分娩不全の原因遺伝子は特定できていないが，Nrkの細胞機能に関与しうる遺伝子産物を複数同定しており,現在これらの候補となる因子の解析を進行中である。