研究課題
挑戦的萌芽研究
酢酸菌はアルコールや糖を不完全酸化により有機酸に変換する能力があり、食酢醸造等に利用されてきた。Acetobacter属酢酸菌の野生株および食酢醸造株のトランスクリプトーム解析を行った結果、エタノールの存在時にTCA回路関連の遺伝子発現が顕著に抑制されることが明らかになり、これにより菌体外に酢酸が蓄積されやすくなることが示された。比較ゲノム解析により、食酢醸造株ではグリオキシル酸経路遺伝子が欠失していることが分かった。野生株の同遺伝子破壊株を作製し解析したところ、グリオキシル酸経路の欠失はエタノールから生産された酢酸の過酸化を遅らせ、食酢醸造に有利であることが示された。
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Biosci. Bioeng
巻: vol.115, No.1 ページ: 32-36
doi:10.1016/j.jbiosc.2012.07.017
巻: vol.113, No.3 ページ: 343-348
doi:10.1016/j.jbiosc.2011.11.005